「キンダーカウンセリング」ー聞き慣れない言葉ですね。私もこれが正しい言葉なのか正直よくわかりません。【Kinder(独)=子ども】⇒【kindergarten(独)=幼稚園】 ですので、幼稚園におけるカウンセリングということです。スクールカウンセラーは小中学校では全校配置となっているので、ご存知の方も多いかと思います。スクールカウンセリングの幼稚園版といったところでしょうか。
2021年8月に学校教育法施行規則一部改正され、スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーに関する規定を幼稚園に準用させること(施行規則第39条、第65条の3及び第65条の4関係)ができるようになりました。
スクールカウンセラーへの相談内容は、登校渋り、不登校、学習の問題、発達の問題、友人関係、親子関係など多岐にわたります。多くの方は問題が顕在化した時に相談に来られるのですが、その時点から問題が起きたのではなく、実はそれよりも前から問題の芽はあったと考えられます。子どもの成長や発達は生まれたときから(お腹にいるときから)ずっと続いていますからね。幼児期の発達課題をクリアしないまま小学校に入学しても、児童期の発達課題はクリアすることはかなり困難です。土台がないので、上に積み上がらないんです。
私もよく相談者の方から「あれっ?大丈夫かな?」「なんか育てにくいな」と乳幼児期から感じていたと聞きます。でも「こんなこと聞いてもいいのかな?」「誰に相談したらいいの?」「先生は忙しそうだし相談していいのかな」「なんて聞けばいいのかな」などと思っていたそうです。(もちろん、幼稚園保育園の先生方が、お忙しい中、保護者の相談に対応されていることは言うまでもありません!!)
そんな時、相談業務に従事しているカウンセラーが幼稚園にいれば、ちょっと相談してみようかなと思ってもらえるのではないでしょうか。ちょっとした育児の疑問が大きな育児不安や育児負担になる前に対応できれば…と思っています。
